一般住宅に設置される換気扇の耐用年数は通常15年ほどですが、目安は10年程度と言われています。
特に24時間365日稼働が前提となるトイレや浴室、脱衣場あたりは負荷も大きく、春に築10年を迎えた我が家に設置された換気扇も換気風量が減ったり、ノイズが大きくなるなどの症状がみられるようになってきたのでDIYにて順次交換をしていくことにしました。
なお、作業実施にあたり電気配線の接続には電気工事士の資格が必要ですのでご注意を!
トイレ
もともとトイレと脱衣場に設置されていた換気扇はパナソニックの『FY-17C7』。同製品は2018年に生産終了となっているので、今回は後継モデルにあたる『FY-17C8』へと交換。
寸法や本体部分とダクトを固定するアダプター部分が分離可能な点など基本的な構造は旧型番のものとほとんど変わりません。なんならアダプタは既存のものを流用することも可能なようでしたが、気密シャッター形状変更による本体との相性や気密性確保の観点からアダプターもきっちり交換。
ブレーカーを落としたら旧換気扇のを天井から外し、速結端子から電源コードを引き抜いてフリーに。
次いで旧アダプタを天井に止めているネジを外してダクトから分離すれば取り外しは完了。ダクト内はトイレットペーパーや衣類などから舞う埃が蓄積していることが多いので、ハンディワイパーを突っ込むなどして清掃するならこのタイミングで。
あとは逆の手順で新しいアダプタとダクトをアルミテープでしっかり固定。本体の速結端子に電源コードを繋いで動作確認を行い、問題なくファンが回っていることを確認できたら天井に固定しなおして交換完了です。
作業スペースが狭いためアルミテープをしっかり巻き付ける作業に少々苦労するものの、配線などは至って容易。慣れれば1箇所につき30分もかからず作業することが可能です。
なお、交換前後のモデルの性能面での違いは下記の通り。(西日本/60Hz時)
FY-17C7 | FY-17C8 | |
---|---|---|
消費電力 | 8,5 W | 9.3 W |
換気風量 | 85 ㎥/h | 95 ㎥/h |
騒音 | 27 dB | 23 dB |
消費電力が若干上がっているものの、その分換気風量は向上。一方で騒音は低減。実際、交換後は明らかに静かになったのを感じられます。
ルーバーも従来のものより7mm程度薄くシャープな形状にリニューアルされており、見た目にもスッキリです。
脱衣場
続けて脱衣場の換気扇も交換。こちらもパナソニックの『FY-17C7』から『FY-17C8』への交換になります。
この箇所は浴室天井の点検口から設置状況を確認出来るのですが、以前覗いた際にダクトが長めにとられていて天井裏でうねっており効率が悪そうだったのでそちらの是正措置もあわせて実施しました。
作業自体はトイレと同様で難しくはありません。古い換気扇を取り外したタイミングで長すぎるダクトを少しカットして新しいアダプタを取り付け。最後に本体を固定しようとしたのですが、もとの固定用ネジのうち1箇所がアンカーを使用することなく石膏ボードに直打ちされていたことが判明。そのままでは不安すぎるため周辺を補強するなどしていたため、こちらはかなり作業に時間を要してしまいましたが苦労の甲斐あって元の状態よりもしっかり固定することが出来ました。
実はこの箇所以外にもうちの電気工事を行った業者(割と大手)の施工不良や作業の不備を見つけたことは一度や二度ではありません。電気工事は「資格がないと云々」などと言いますが、自分たちの食い扶持を減らしたくないだけで実態は素人並みの技量しかない業者も少なくありません。それほど難しい資格でもないので、自分で資格をとって対処できるようになりましょう!