天草・通詞島でイルカウォッチングを楽しむ

天草諸島の北端に位置する熊本県五和町通詞島(つうじしま)周辺の海は野生のバンドウイルカに出会えるスポットとして有名です。

有明海は日本一といわれる潮の干満差により生じる潮流と起伏に富んだ海底地形、さらに有明海に流れ込むいくつものの河川からもたらされる豊かな栄養素によりたくさんの魚が生息する海域として知られており、この魚たちをエサとする約300頭のバンドウイルカが通詞島周辺を中心に生息しているそうです。日本近海でイルカが根付くのはとても希なことらしく、こうした環境のおかげで一帯は一年を通してイルカに会うことのできる絶好のイルカウォッチ・スポットになっています。

先日、そんな通詞島のイルカ達に会いに行ってみました。

イルカの群れと過ごす癒しの時間

九州本土から天草・通詞島に向かうには熊本県側から天草五橋を使うルートのほか、長崎県島原半島南端の口之津港からカーフェリーを利用する方法があります。時間と予算に余裕のある場合は長崎ルートを辿って雲仙や小浜の温泉で一泊、翌朝フェリーで天草に向かうのがオススメ。フェリーの到着する天草鬼池港から車で15分ほど海岸沿いを走ったところにあるのが通詞島です。

通詞島とそこに向かう海岸沿いの道路には、イルカウォッチを営むショップの看板がいくつも掲げられています。ショップによって費用や出航時間、所有する船のタイプ(漁船だったりクルーザーだったり)も様々。インターネットで事前予約割引などを行っているところもあるので、事前に調査しておくと良いでしょう。

今回わたしたちは通詞大橋を渡って通詞島に上陸してすぐのところにある『イルカクラブ』さんのお世話になりました。クルーザーに乗り込んでライフジャケットを着用したらさっそく出航。心地いい潮風の中、船はぐんぐんスピードをあげ10分弱でイルカの集まる海域に到着。

減速した船の前方にさっそくイルカの群れを発見!!

天草・通詞島でイルカウォッチングを楽しむ

ざっと見ただけでも大小10匹程度の群れ。「クゥクゥ」と愛嬌のある鳴き声をあげながら波間を跳ね、警戒する様子もなく船の周りを泳ぎまわるその姿を見ているだけでなんだか癒された気分になれます。海域に居た30分ほどの間常にイルカに囲まれているような状況で、感激しきりでした。

天草・通詞島でイルカウォッチングを楽しむ

ここで見られるイルカは「バンドウイルカ」。正式には「ハンドウイルカ」と言うらしく、比較的暖かい海域を好むとても好奇心旺盛な生き物。成体の体重は200~300kgほどで、時速60キロほどで泳ぐことが出来るとのこと。色は黒に近い灰色でおなかのあたりは白っぽく、小魚を食すのに適した口の形をしているのが特徴で大変愛らしい表情をしています。

そんなイルカ達の姿を見るため各地から多くの観光客が訪れており、多い時には20艘以上の船がイルカの群れ周辺にひしめくそう。それだけの船が群れを取り囲むとなると彼らが怯えてしまわないかと心配しましたが「群れに接近するときは減速する」「イルカの進行方向を妨げない」といった自主ルールを定めて共存を図っているそうです。闇雲に追いかけてるだけじゃイルカも迷惑がってどこかへ行ってしまいますからね。

野生の生き物とはいえ基本周辺に根付いているイルカ達だけに遭遇確立は90%をゆうに超えるそう。水族館では見ることの出来ないノビノビと泳ぐイルカの姿は一見の価値あり。機会があれば是非訪ねてみてください。

補足

イルカの居る海域で船は基本波に揺られるがままの状態なので、乗り物酔いしやすい方は乗船前に酔い止めを飲んでおくことを強くおススメしておきます。

それを忘れたわたしは途中思いっきり船酔いしてしまい、カメラを構える余裕がなくなり久しぶりの旅記事にも関わらず写真が少なめになってしまいましたとさ。とほほ…。(苦笑)

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