Panasonicのサイクロン式掃除機『MC-SS310GX』を購入しました。
これまでは8年ほど前に購入したシャープのプラズマクラスター搭載サイクロン式掃除機『EC-AP1』を使っていたのですが、サイクロン黎明期の製品であることに加え、シャープ製品ということもあり期待に違わぬ品質の悪さを存分に発揮し購入当初から「吸わない」「五月蝿い」「排気が汚い」の三重苦。おまけに電源のコードは巻き取らなくなるわ、手元のスイッチは度々反応しなくなるわと散々でうちの嫁も随分前から買い換えを希望していましたし、あの排気は子供の健康にも良くありませんので買い替えを決断しました。
さっそく開梱し説明書にしたがって組み立て。今回購入したMC-SS310GXはパナソニックのサイクロン式掃除機の現行ラインナップにおける最上位機種だけあって機能が豊富なのは勿論、筐体の作りもしっかりとしておりなかなかの存在感。他社の同価格帯の製品と比べ寸法や重量に大きな差はありませんが、随所に高級感を感じさせる作りとなっています。
本体カラーはシャイニーシルバーとプレミアムレッドの2色展開。最初は無難にシャイニーシルバーにしようと思ったのですが、下位モデル『MC-SS210G』のクリスタルシルバーと似たような感じだったのでカタログなどでイメージカラーとして使用されているプレミアムレッドの方を選択。”レッド”といっても上品で落ち着いた感じの赤なので安っぽさはありません。また、写真では分かりにくいですが微妙に濃淡のグラデーションがかかった美しい仕上がりになっています。
本機の最大の特徴は業界最高水準の静音性。本体、ノズル、延長管それぞれに低運転音化のためのサイレンサー設計を施したことで静音化を実現しており、電源を入れたその瞬間からその凄さを実感することができます。カタログ上の騒音値は前モデルに比べて20%減の53dBとのことですが、掃除機なんて毎年買い換えるようなものではありませんからうちのように5~10年前ぶりの買い替えなどという場合はとりわけ効果を実感できると思います。
基本設計の見直しに加えてゴミの量が少ないときやヘッドを床から持ち上げて移動する際などにパワー制御を行う「エコナビ」の採用もさらなる静音化に貢献。同時に省エネも実現しています。
これだけ静かだときちんとゴミを吸ってくれているのか少し不安になったりしますが、微細なゴミや普通の掃除機であれば舞い上がってしまってなかなか吸い取ることの難しい微細な埃までしっかりキャッチしてくれてます。
微細なハウスダストを検知するとホースの2箇所に搭載された赤いランプで知らせてくれるのも便利。金属探知機を使って宝探しでもしているような気分で楽しくお掃除できます。
排気についても言うことなし。パナソニック独自のナノイー発生機能と高集塵フィルターの採用で締め切った部屋で掃除機をかけても排気の臭さを感じることはありませんし、当然のことながら排気とともに埃が飛び出してくるようなこともありません(笑)。素敵。
ひとつ気になったのはコンセントを挿したときと、手元のスイッチで運転を「切」したときガガガと鳴り響く、フィルター自動クリーニングの振動音。わずか数秒のことながら掃除機の作動中の音が静かなだけに最初はちょっとびっくりするかもしれません。「切」時のフィルター自動クリーニングはOFFにすることができますが、フィルターが汚れたままだと吸込性能が落ちるだけでなく掃除機の運転中の音までウルサクなってしまう可能性があるのでこれだけは毎度行っておいた方がよさそうです。5秒も10秒も鳴り続けるわけではありませんからね。
サイクロン方式の登場以降目立った変化のない家庭用掃除機ですが、静音化という新たな進化の方向性をここに見た気がします。