寝室に置いているNationalブランドの扇風機『F-C322Z』が首振り時にギシギシと軋み音を上げるようになっていたことに加え、購入から12年近くが経ちメーカーの想定する耐用年数も超えてしまっていることなどから買い替えを検討。
リビングに置いている『Dyson Cool AM07』や子供部屋の『TWINBIRD EF-D989B』のようなタワー型のファンは場所を取らないものの、上下に風向きが調整出来ず動作音も大きいため寝室には不向きで候補から除外。従来型の扇風機であればホームセンターに行けば2,000円ぐらいで買えちゃいますが、あまりに安いっぽいものだと愛着も沸きませんし、すぐに壊れると廃棄するのも面倒なので昔からモーターには定評があり設計上の標準使用期間10年を謳う日立の『HEF-110R』を購入しました。
いつもなら家電はパナソニック一択なのですが、低価格化が進んで儲けにならないACモーター採用扇風機にはもはや注力する気が無いらしく性能もデザインも10年以上前から進化が無く、大きく見劣りしていたので今回は回避しました。
従来型扇風機の最終形態
8月も終盤。シーズンも佳境に差し掛かった時期ということもあり、比較的リーズナブルな価格で入手出来た日立の『HEF-110R』。
これまで使っていたナショナルの扇風機も比較的コンパクトに分解・収納出来ていましたが、こちらはもうひとまわりスリムなのでシーズンオフに邪魔物扱いされることはなさそう。この手の季節家電は1年の半分近くは使用されず箱に入れてクローゼットや押し入れに仕舞いこんでいるはずなのでこうした配慮は大切ですよね。
開梱。
部品の構成に特に目新しい点は無いので、組立は説明書を見ずともすんなり。5分とかかりません。
以前の扇風機の羽根は旧来4~5枚のものが一般的でしたが、自然の風に近くより効率的に風を送り出すため枚数増加がトレンド。HEF-110Rも8枚羽根を採用しています。
羽根を覆うガードも最近は前面をフラットにすることで省スペース化を図ったデザインが主流。
これによりスッキリとした印象を受けます。
操作パネル。HEF-110Rが持つ機能はここを見れば一目瞭然。「あったらいいな」と思える機能は全て揃っています。
首振りの角度(範囲)は本体裏側の切り替えレバーにより45°、70°、90°と三段階に変更可能。従来は90°で固定されていたものが多く「そんな横向かんでも…」と思うことがありましたが、これなら利用するシーンにあわせ最適な設定が可能。首振りをリモコンでON/OFF出来る点も良いですね。
「弱」~「強」運転時の動作音に関してはこれまで使っていたナショナルの扇風機の方が幾分静かな気がしないでもありませんが、8枚羽根の効果で送られてくる風がとっても滑らか!
「弱」より下の「微(うちわ風)」にも感動。風切音もほとんどなく、付けっぱなしで寝ても冷えすぎないので寝覚めにグッタリすることもありません。一般的にACモーターは微風が苦手と言われていますが、ここまでの微風を実現出来るのであれば無理して高いDCモーター採用機を選ぶ必要は無いと思えるほど。
また、細かな点にはなりますが動作状況を示すLEDが支柱部に設置されているので離れた位置からでもよく判る点、本体を移動させるためのハンドルがしっかりしていて握りやすい点、切タイマーに加え入タイマーまで備えている点も何気に便利。これらの仕様はユーザーからの要望として昔から叫ばれていたにもかかわらず、コストやメーカー側の思惑でなかなか実際の製品に反映されることはありませんでしたが、この商品で日立がまとめて具現化した形となっています。
『HEF-110R』はACモーターを採用した従来型扇風機の頂点といっても過言ではないでしょう!