「世界最小のロボティックボール」との触れ込みで登場した『Sphero Mini』(スフィロ・ミニ)を購入しました。
プログラマブルでスマートフォンやタブレットでラジコン操作も可能な球形デバイス「Sphero」は本国アメリカでは教材としても広く活用されている知育玩具。そのバリエーションモデルとしてリリースされたピンポン玉サイズのSphero Miniはポップなカラーを採用し値段も手頃。出遅れていた日本市場での訴求も視野に入れた意欲的な商品となっています。
本体外装を開けると内部にMicroUSB-B端子が用意されており、最初にここから充電。充電は1時間ほどで完了します。
Sphero Miniの使用にあたっては専用アプリ「Sphero Mini」を手持ちのスマホかタブレットにインストール。画面の指示に従ってBluetoothによるペアリングと方向調整を済ませたら後は遊ぶだけ!
ラジコン的に動かすだけでも、「ジョイスティック」「傾ける」「スリングショット」など複数の操作方法が用意されており、好みやシチュエーションに応じて選択可能。あとは付属のピンやパイロンを並べてボーリングをするもよし、イライラ棒的な遊び方をするもよし。ペットと追いかけっこするのも楽しそうですが、防水ではないので犬に咥えられて涎まみれになる事態は避けた方が賢明です…。
また、Sphero Mini本体を前後左右に転がして操作するゲームも用意されており、単純ながらまぁまぁ楽しめます。
全般的にマニュアルや細かなヘルプは用意されていませんが、直感でほぼほぼ理解出来るので6歳になったうちの子供もすぐに使いこなしていました。
…と、ここまではただの玩具でしかありませんがSpheroシリーズの本領はここから。別途用意された「Sphero Edu」アプリを使用することで簡単なプログラミングも楽しむことが出来ます。
ドラッグ&ドロップで処理を並べていくだけの簡易的なものだけでなく、JavaScriptによるゴリゴリのコーディングも可能なのでレベルに応じた作りこみが可能。
ただ、「衝突時」「着陸時」などのイベントは拾えるようになってはいるものの、うまく発火しなかったり遅延が大きすぎたりすることもしばしば。凝ったプログラムを組んでも処理しきれないまま終わってしまうのでほどほどに…。
本体だけで自立走行するようなものではないので「ロボティック」という表現には若干の違和感を感じなくもありませんが、コストや取っつきやすさを考えるとこれはこれでありなのかも。大人が楽しむには物足りなさもありますが、小さな子供にこの手の分野に興味を持ってもらうには悪くないツールだと思います。