メインカードとして常用している「三井住友カード ゴールド」をこの夏新たに登場したナンバーレスの「三井住友カード ゴールド(NL)」に切替えました。
新タイプのこのカードは「NL」(=ナンバーレス)の名が表す通り、カード番号やセキュリティコードが一切記載されていないのが特徴。カード番号を覗き見した第三者による悪用の未然防止などセキュリティ面での効果が期待出来ます。
昨年、三井住友カードはセキュリティに対する取り組みの一環としてカード番号や有効期限などを裏面に集約した新デザインのカードを発行していますが、全ての情報を一か所に集約したことはセキュリティ上逆効果なのでは?という指摘も多かったようで、ナンバーレスという思い切った策を講じてきたものと思われます。
ネット通販等で買い物する際に入力するカード情報はスマホ用の「Vpassアプリ」で確認する必要があるというサービス設計から、三井住友カードが見据える同カードの主要なターゲットはスマホを使いこなせる現役世代であると推測されます。これに合わせて、既存のゴールドカードからサービス内容も一部変更されています。
空港ラウンジが利用可能なことや海外・国内旅行傷害保険などが付帯するの従来通りですが、過剰とも思える設定になっていた保険額の上限が現実的な額にまで引き下げられていたり情報誌「VISA」の無料購読対象外になるといった縮退ポイントが見られる一方、年間100万円以上使用すると翌年度以降の年会費が永年無料になったり毎年1万円相当のポイントが還元されるといった特典を新設。堅実志向なミレニアル~Z世代への訴求力は抜群で、ゴールドカードの本命として一躍注目を集める存在となっています。
切り替えにあたっての注意点
同じ会社が発行するゴールドカードとはいえ、既存のゴールドからゴールド(NL)への切り替えはカード種別の変更という扱いになりカード番号が変わってしまいます。
このため、公共料金や保険料など各種サービスの支払いにクレジット払いを利用している場合は早めの変更手続きが必要となりますが、最近はネットで手続きを完了出来る会社が大半なのでそれほど苦ではありません。
うちの場合、一社(オリックス生命)だけ郵送による書類手続きが必要でしたが慌てず騒がず確実に処理するのみ。この手の手続きが面倒でカードの切り替えを躊躇う人を結構見かけますが、実際やってみればなんてことありません。
また、既存ゴールドでは選択可能だったiDのカードへの搭載がゴールド(NL)では選択出来なくなっている点にも注意。
コンビニなどを中心に「VISAのタッチ決済」が使えるお店が増えたのでいずれはそちらが主流になっていくものと思われますが、未だに磁気式の決済端末を使っている店舗も少なからず存在しますし、そもそも従業員がVISAのタッチ決済というものを認識出来ていないケースも散見されます。その点、iDの方が現時点で普及割合や認知度は上なのでどうしてもそちらに頼る機会が多そうだ…という方は追加カードとして発行可能なiD専用カードを別途作成しておく必要があります。
こんな人におすすめ
コロナ禍でキャッシュレス化が加速する中、我々の生活の中でクレジットカードの担う役割は大きくなるばかり。
見栄や去勢のためではなく、安心して普段使い出来る安心と強固なセキュリティにより担保される可用性の高さ、身の丈にあったサービス品質を求める今時のビジネスパーソンには間違いなくおススメ出来るカードです。