福岡に居る間は通勤の足として西鉄バスを利用する機会が多いため、交通系ICカードとして「クレジットnimoca」を長らく利用してきたのですが、コロナによる採算悪化を理由にnimocaのメリットだった乗車ポイントサービスが昨年3月に終了。
かろうじて乗り継ぎ割が継続しているとはいえそうそうバスを乗り継ぐ機会は無いですし、オートチャージによるポイント還元率も一般的なクレジットカードより低い0.3%しかない点にも閉口。「もはやクレジットnimocaを持つメリットはなくない?」ということにはたと気付き、モバイルPASMOデビューを果たしました。
モバイルPASMOの利用にあたり必要となるのはおさいふケータイ対応のスマートフォンとクレジットカードの2点。この秋に正式対応したGoogle Payを使えばわずか数タップで環境は整うので、あとはチャージを行うだけです。
モバイルPASMOへの乗り換えによるメリット
モバイルPASMOに変更したことによるメリットは多岐に渡りますが、財布からカードを出し入れする手間が省け乗降時の煩わしさから解放される点は最も分かりやすい恩恵のひとつでしょう。それくらい…と思う人も多いでしょうが、一度これに慣れると後戻りは極めて困難です。
また、アプリを開くだけで残額や利用履歴を確認出来るようになるので出張などの交通費精算時にも大変に役立ちます。ちなみにnimocaで履歴照会サービスを利用するにはウェブサイトからの新規登録申請に加えて、個人情報をたんまり記した申し込み書類+免許証などの本人確認書類のコピー+nimocaのカード裏面のコピーをわざわざ郵送する必要があり、正直「いつの時代だ?」って感じだったので隔世の感があります。
また、クレジットカードとの紐づけ自由度の高さも見逃せません。オートチャージを利用しようとすると関東圏のPASMO取扱事業者が発行する「PASMOオートチャージサービスに対応したクレジットカード」が必要なうえ、それらの路線を利用した際にしかチャージされないのであまり利点は無いのですが、Google PayアプリやモバイルPASMOアプリからの「都度チャージ」であれば”任意のタイミング”で”任意のクレジットカード”から”任意の金額”を自在にチャージすることが出来ます。
三井住友カードなど大手カード事業者の一部はチャージをポイント付与の対象外としていますが、流通系のカードとして利用者の多いであろうイオンカードやエポスカードは0.5%、一部には1%超のポイント還元を謳うカードも存在するらしく、こうしたカードと組み合わせることで最大限の利益を享受することも可能となるのです。
まとめ
導入費用の高さやコロナ禍を通じた厳しい経営環境などから地方の交通系ICカードはいずれも厳しい舵取りが迫られており、今後ドラスティックな改善や機能向上は見込めそうにありません。PASMOやSuicaもいずれはクレジットカードによるタッチ決済に置き換えられていくのでしょうが、それまではスケールメリットを享受出来るモバイルPASMOを最大限に活用させてもらうつもりです!
スマートフォンの故障やバッテリー切れによる使用不能事態が考えられなくはないので、既存の交通系ICカードは何かしら手元に残しておく必要はありそうですが…。