自宅のデスクトップPC『HP Compaq Business Desktop dx6100 ST/CT』に搭載するグラフィックボードの選定でしばらく悩んでいたのですが、当初検討していたRADEON X700クラスの製品だと電源の容量不足でうまく動作しない可能性が高いことが判明したため下位チップであるRADEON X300 SE HyperMemoryを搭載したSAPPHIRE製のグラフィックボード『SARX3HM-128ERLP』を購入。
3D等の性能面ではX700に到底及びませんが、外付けのグラフィックボードを導入するそもそもの目的はオンボードのアナログVGA接続から画質の劣化の少ないDVI接続に切り替えることだったのでこれで良しとしましょう。
RADEON X300 SE HyperMemoryはメインメモリの一部をビデオメモリとして使うことができるATIの廉価版GPUで、今回入手した『SARX3HM-128ERLP』ではオンボードのVRAM 128MBに加えメインメモリーから128MBを流用することで疑似256MBを実現していますが、その仕様上組合せるPCの性能にも左右されそうですしオーバーヘッドも気になるところ。
参考までにうちのdx6100 ST/CTによるベンチマーク比較を実施してみることにします。
HP Compaq Business Desktop dx6100 ST/CT | |
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OS | Windows XP Professional (SP2) |
CPU | Pentium 4 520 (2.80GHz) |
チップセット | Intel 915G Express |
グラフィック | オンボード (GMA900) |
メモリ | PC3200(DDR 400) 2048MB(512MBx4) |
HDD | Seagete Barracuda 7200.7 ST3160023AS (160GB/7,200rpm) |
dx6100 ST/CTのスペックは上記の通り。
※X300SE HM 搭載前(i915チップセット内蔵グラフィック)
HDBENCH Ver 3.30 の結果 :
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
61137 140896 162291 237055 102451 200499 59Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
16949 14720 6923 402 52405 50368 3637 C:\100MB3DMark03 の結果 : 1374
3DMark05 の結果 : 298※X300SE HM 搭載後
HDBENCH Ver 3.30 の結果 :
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
62128 141821 162279 235366 105574 209203 29Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
25538 16324 8706 384 52405 50000 3495 C:\100MB3DMark03 の結果 : 2172
3DMark05 の結果 : 1102
HDBENCHでのDirectDrawの結果が約半分に減っているのが気になるところですが他は軒並み上昇。また、3DMark03では約1.5倍、3DMark05に至ってはでは約4倍ものスコアアップを記録。まぁ、ベンチマークは半分自己満足に過ぎませんがスコアは低いより高いにこしたことはありません。
なお、この製品のパッケージには必要動作環境として「300W以上の電源」との記載がありますが、最大240Wのdx6100 ST/CTでも問題なく動作しています。同様に電源容量に余裕のないDELL製のスリムタイプPCでも問題なく動作するのではないでしょうか。