購入からまもなく1年を迎えようとしているGalaxy S(SC-02B)をここらでようやくroot化することにしました。
6月にリリースされたAndroid 2.3.3(KF2)にバージョンアップすると「z4root」や「GingerBreak」などによる簡易なroot化手法が使えません。このため、パパさんカーネル(KE3)をodinで焼いて一旦バージョンダウンとrootの取得を行ったうえで端末からのアップデートで再び最新の純正カーネル(KF2)に戻すという手法をとりました。
以下、参考にされる方はあくまで自己責任でお願いします。(フォローやサポートは致しかねます)
- まず、Galaxy S(SC-02B)を2.3.3(KF2)にバージョンアップ(=ソフトウェア更新)しておきます。(初めての場合は、アカウント登録が必要になります)
- 続いてSC-02B用のUSBドライバーをSAMSUNGのホームページより入手し手元のPCにインストールしておきます。(Kiesを導入済であれば同時にインストールされているはずなのでこちらの対応は不要です。)
- XDA DevelopersからOdin3、こちらよりroot化済みのパパさんカーネル(KE3)をそれぞれダウンロードし解凍しておく。
- SC-02Bの電源を落とし、ボリューム下ボタンとホームボタンを押しながら電源ボタンを押して”ダウンロードモード”で起動。黄色い工事中みたいなマークが表示されたらUSBケーブルでPCと接続します。
- さきほどダウロードしておいたOdinを起動し、一番左のID:COM欄が黄色になっているのを確認。右下のPDA欄にチェックを入れてパパさんカーネルのパスを指定したら「Start」を押下。数分放置しておくとカーネルが更新されSC-02Bが再起動します。再起動後、アプリの一覧の中に「Superuser」アイコンがあることを確認してください。
※環境によってはパパさんカーネルを焼いた後の再起動時にGalaxy Sロゴの無限ループに陥る可能性があります。その際は一度電源を落とし、ボリューム上ボタンとホームボタンを押しながら電源ボタンを押して起動してリカバリーモードに入り、ファクトリーリセット後リブートすればOKです。
- root化自体は先の手順で終了ですが古いカーネルを適用した状態なので、あらためて本体よりバージョンアップを実行します。ホームから[設定]-[端末情報]-[ソフトウェア更新]と辿りアップデートを実行してください。これによりroot化された状態を維持したまま最新化されます。再起動が済んだら作業終了です。お疲れ様!
PCからKiesを使ってアップデートするとrootが解除されてしまうので、端末から直接アップデートを実行する点がポイントですね。
root奪取後、Titanium Backupを使って非root環境では消せないプリインストールアプリ「Edge」「ebookjapan」「マガストア」などを削除。近いうちにテザリングも解放しようと思います。
簡単root化ツール(2012-01-22)
「zergRush」と呼ばれるroot exploitを利用したGingerBread(2.3系)対応の簡単root化ツール『DooMLoRD’s Easy Rooting Toolkit』や『Root/Unroot Sony Ericsson Xperia 2011』などが昨年末に登場しています。
2.3.3(KF2)なGalaxy S(SC-02B)にも対応しているようなので同環境にてご利用中の方はこちらをオススメします。(ただし、最新の2.3.6(KL4)には対応していないようです。)
2.3.6(KL4)のroot化(2012-01-25)
昨日Android 2.3.6ベースの最新アップデート「KL4」が公開されましたが、「zergRush」と呼ばれるroot exploitが塞がれ先日追記した簡単root化ツールの類は利用出来なくなっています。
2.3.6(KL4)なGalaxy S(SC-02B)のroot化には、初稿に記したパパさんカーネル(KE3)を用いた方法を利用する必要があります。
最新のroot化手順(2012-04-27)
root化済みのパパさんカーネル(KE3)ですが、公開を終えられ新たに入手出来なくなったようです。
これに代わる方法を新たに起稿しましたので今後はこちらをご参照ください。