これまで『Nikon D300S』や常用レンズ『AF-S DX NIKKOR 16-85mm f/3.5-5.6G ED VR』、スピードライト『SB-700』などのカメラ用品一式は除湿・防カビ剤とともに桐ダンスの空いた一角で保管していたのですが、先日購入した望遠レンズ『AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II』の導入で収納力が一気に限界に達してしまいこれ以上の機材追加に耐えられなくなってしまったので防湿庫の導入に踏み切りました。
今回購入したのは東洋リビングの『オートクリーンドライ防湿庫 ED-80CDB』で容積は79L。当初は容量55Lと1サイズ小さい『オートクリーンドライ防湿庫 ED-55CAC(B)』を検討していたのですが、この先FX機やレンズが増えていくのは明らかなのであらかじめ大きめな方を買っておくことにしました。
あいにく自宅付近の店舗に同防湿庫の展示がなかったため、巻尺片手にウェブサイトに掲載された本体サイズを見ながら外寸をイメージしたうえで注文したのですが実際届いた商品を見ると思っていたよりデカいですね…(苦笑)。
黒くシンプルな外観の本体はスチール製でいたって頑丈な作りをしています。重量は15Kg近くあるのですが標準ではキャスターが付属しておらず、側面は完全フラットで本体を抱え上げるためのグリップや段差も無いので移動に際しては下から抱え上げるほかなく一人でやると少し苦労します。
付属する3枚の棚板は好みの高さに移動可能で、本体底面スペースもうまく使えば最大4段に仕切って利用することが出来るようになっています。各棚にはクッションが敷かれており、このうち1段分はレンズ用に波型のクッションになっています。なお、このクッションは100均などでも入手できそうないたって普通のスポンジ状のものです。
こちらは東洋リビングのキャンペーンにより期間限定で付属するLED庫内灯。単四電池3本で動作するタイプで、作りはチャチですが明るさは十分。少し暗い場所に防湿庫を設置した場合などは機材の出し入れの際に役立ちそうです。
本体前面のガラス越しに見えるデジタル表示の湿・温度計は単三電池1本で駆動。最初電池を入れても液晶画面に何も表示されなかったので「あれ?壊れてる?」と一瞬焦ったのですが、よーく見てみるとあまり見たことのない小さなON/OFFスイッチがありました。
設置場所は当初ウォークインクローゼットの中を検討していたのですが、よく考えるとクローゼットの中にはコンセントがなく除湿ユニットに給電することが出来ません…。そこで、今回はほとんど活用していないサイドシェルフに代えてデスク下のスペースに設置。なんともよく見える位置だけにうちの子供が悪戯しないか心配ですが、幸い防湿庫の扉には鍵をかけることが出来るのでしっかりロックしておけば大丈夫でしょう。多分。(設置後さっそくガチャガチャやられてましたが…汗)
本体を設置してコンセントを繋いだら除湿ユニットの動作確認を兼ねてしばらくは何も入れずに運転し内部の湿度を安定させます。除湿ユニットはファンなどを内蔵しておらず動作音がしないので内部に見える赤い通電ランプで稼働状況を確認。ちなみに除湿ユニットの電気代は1日1円ほどで交換も不要とのことなので、使い捨ての除湿・防カビ剤を使い続けるより維持費は少なくて済む模様。なお、青い光は東洋リビング製保湿庫の特徴でもある光触媒を作用させるための灯りです。
稼働直後は室内と同じ67%ほどあった除湿計の値は数時間後に36%まで減少。カメラやレンズはあまりに湿度が低すぎても良くないそうなので40%前後を維持するよう除湿ユニットを調整したうえで機材を防湿庫の中に移しておきました。これでカビの発生を過度に恐れる必要がなくなり、安心してカメラライフをおくることが出来ます!
正直割高な印象の否めない防湿庫の購入を躊躇っていらっしゃる方は多いかとおもいますが、梅雨時から秋頃にかけての日本の気候はカビの繁殖にとってこれ以上ない格好の条件が揃っていることを忘れてはいけません。一度カメラやレンズにカビを発生させてしまうと修理や買い替えに数万~数十万円が必要になることを考えれば、必要最小限の出費で被害を抑えられる防湿庫は決して高い買い物ではないと思いますよ!