我が家のインプレッサ G4に搭載されているパナソニック製SDナビ『CN-S310WD』(正確にはスバル専売の『CN-S310WDFA』)をはじめとした最近の「Strada」シリーズの一部機種にiPod/iPhoneやUSBメモリーを接続しようとする際に必要となる純正ケーブル『iPod/USB接続用中継ケーブル CA-LUB200D』を購入しました。
パナソニックのナビは著作権保護を名目にSDカードに単純コピーされただけのMP3ファイルの再生が出来なくなっており、SDカードを経由して音楽ファイルを再生するには同社製のソフト『SD-Jukebox』と著作権管理機能に対応したカードリーダライタ『BN-SDCMP3』などを別途購入してファイル転送を行わなければならないというユーザー泣かせの仕様が採られています。仮に1万円近い身銭を切ってこれらの環境を揃えたとしても「SD-Audio」と呼ばれるこの規格にはビットレートに制限があったり最大999曲までしか認識できないなど不都合な面が多すぎてまともに使える代物ではない…というのが正直なところ。そこで役に立つのが今回購入したiPod/USB接続用中継ケーブル。このケーブルをナビに接続しておけばiPhoneやiPod内のデータは勿論、一般的なUSBメモリに保存したMP3ファイルも手軽に再生出来るようになるのです!
ということでさっそく取り付け作業開始。このケーブルを接続するにはナビの背面にある専用コネクタにアクセスする必要があるのでまずはセンターパネルを取外し。センターパネル取外しの基本手順は定番の「カロッツェリア車種別JUST FIT」を参考に…といいたいところですが、この手順の通りにやろうにもパネル下側の切欠け部に手持ちのリムーバーが入るスペースがないうえ、仮に入ったとしてもこの方法だと切欠け部周辺に傷が付くのが明らかだったのでわたしはリムーバーを使わずパネル上端から道具を使わずに取り外し。センターパネルとダッシュボードの境目に爪を立てるような感じで両手で手前に引っ張れば上側のクリップが簡単に外れるので、あとはパネルに繋がっている2本のケーブルを傷めないよう気をつけながらパネル全体をこじるような感じで下の方まで順にクリップを外していきます。
全てのクリップが外れてパネルが浮いた状態になったらハザードとエアコンのスイッチに接続されたケーブルを取り外し。両コネクタとも抜け落ち防止のためのツメが付いているので無理に引っ張って折らないよう気をつけましょう。なお、エアコン側のケーブルは長さに余裕が無いので作業の際は特に注意が必要です。
センターパネルが外れたら次はナビ本体。左右2か所づつネジ止めされているのですが、ディーラーオプションのナビはマックガードのロックボルトを使って固定されているので納車時に渡されていた専用キーを使って取り外します。
ナビを固定しているネジを外したらナビ本体を少しだけ手前に引き出します。現行インプレッサの場合ナビ取り付け部上方のスペースに余裕があるので少し手前にズラすだけで背面に手が届くようになります。専用コネクタを塞いでいるシールを外してiPod/USB接続用中継ケーブルを接続しケーブルを好みの位置に引き出します。
取り付けたディーラーによって異なるかもしれませんが、うちの車の場合元々用意されているAUXケーブルがグローブボックスに引き出してあるので、今回はiPod/USB接続用中継ケーブルも同じ位置で使えるようにしておきました。あとは逆の手順でナビ、センターパネルを元にもどして作業完了です。
今回このケーブル用に用意したのは小型で邪魔にならないサンディスク製のUSBメモリ『Cruzer Fit(32GB)』。
さっそくMP3をコピーして動作確認しましたがスマートフォンからBluetooth接続で再生するより音が良く、レスポンスにも不満はありません。リジュームもきちんと機能するので再生中にエンジンを切っても次回始動時には続きから再生が開始されます。
ただ、USBオーディオ機能の一覧表示にはやや癖があります。MP3ファイルを直下に含むフォルダのみが一覧表示の対象となるようでiTunes風に[アーティスト名]-[アルバム名]といったフォルダ階層でファイルをコピーしてもアーティスト名のフォルダが無視されてアルバム名だけがズラズラーっと表示されるので似たようなタイトルが多いと判別が付きづらいです。また、一覧に表示されるアルバム名はアルファベット・カナ順ではなくフォルダの作成日付順(?)になるようなので、好きな順に並べて表示させたい場合などにもコツが必要な感じ。
あと個人的に残念でならないのはUSBメモリ内のMP3ファイルを再生でする際アートワークが表示されるない点。iPod内のMP3再生では表示されるらしいんですけど…これは次期バージョンアップで是非とも対応をお願いしたいところ。
まぁ、細部にいくつか不満もありますが大容量の音楽を手軽に持ち出せるようになるというメリットはあまりに大きいです。