山登りで雪山に赴く際の備えとして我が家のインプレッサ G4が履いている純正タイヤ(205/50 R17)に適合するCARMATE社製の非金属タイヤチェーン『バイアスロン・クイックイージー』(QE11)を購入しました。
以前乗っていたセリカでは旧モデル『バイアスロン・アスリート』使用していましたが、ピンの数が増えたりパターンが変わったくらいで素材や構造、取付方法などに変化はない模様。保管用ケースの色や形状、取付方法を説明したDVDの有無などパッケージングに変化はあれど基本的には価格維持を目的にマイナーチェンジされた商品のようです。
とはいえ、タイヤチェーンとしての性能はセリカで確認済み。非力な車ながら勾配のある雪の山道を無事に走破してきた実績があるので信頼はおけます。現在乗っているAWD(四駆)仕様のインプレッサとの組み合わせとなればより一層安心感も増そうというものです。
ちなみに…この商品には腕カバー付き軍手が付属していますが、あくまで汚れ防止のためのもの。軍手に付着した雪が溶けて濡れてしまうと指がかじかんでしまって作業に支障をきたすので、替えの手袋や軍手の下に着けておけるゴム製手袋などをあわせて用意しておくと便利です。また、暗い場所で着脱する必要が生じたケースに備えて懐中電灯やヘッドライトなどの照明器具も携行しておくと安心です。
昨今の異常気象下では九州の平野部など比較的温暖な地域であっても大雪に見舞われる可能性を否定できません。2009年1月に福岡が大雪に見舞われた際には、大半の車が雪への備えを有しておらず至るところで事故や渋滞が発生して大変な状況に陥ったばかり。冬場山間部に行く予定のない人でもチェーンの1つくらいは用意しておいた方が良いのかもしれませんね。
ようやく出番到来(2017-01-23)
折からの寒波の影響ですべり止めが必要となっていた九重のやまなみハイウェイにて初使用。
この手のチェーンは以前の車でも使用していたので取付そのものは慣れたもの。インプレッサG4はタイヤハウスとタイヤとの間が狭いので奥側のジョイントの固定に少しばかり難儀しましたが、付属する軍手付き腕カバーのおかげで服を汚すことなく作業出来ました。取付に要した時間は実質5分程度でしょうか。
純正タイヤ(205/50 R17)が低扁平なのでチェーン締付け部の裏の金具がホイールと擦れて傷が付かないか心配でしたが、特に問題は見られませんでした。
今回使用したのは大半が比較的走りやすい軽度の積雪路だったのでその効果をフルに発揮するシーンには恵まれませんでしたが、スバルのAWDの性能も相まってカーブの続く山道も終始安心して走ることが出来ました。
唯一気になったのは乗り心地の面。この製品に限らずタイヤチェーンはグリップ力と騒音・振動が比例するので致し方ないのですが、アスファルトが所々見え隠れするような場面で40Kmも出そうものならお尻が痛痒くなります。セリカはもうちょっと速度を出せてた記憶があるので、車種によりこの辺は差があるのかもしれません。