2014年に購入し、低消費電力で生地を痛めずしっかり乾く「ヒートポンプ乾燥」機能が秀逸ですっかり手放せない存在になったパナソニックのドラム式洗濯乾燥機『NA-VX7300』ですが、機械だけにやはりトラブルは付き物。
同製品に関する不具合やトラブルの対応履歴、メンテナンスの記録はこちらにまとめておくことにします。
ベルト&モーター交換(2015-04-06)
本来この洗濯機はスイッチを入れると洗濯物の量を検地するため10秒程度ドラムが回転して目安となる洗剤量や要する時間を液晶に表示してくれるのですが、僅かな洗濯物しか入っておらず偏りも無い状態にもかかわらず予備回転が急停止して満量であることを示す「1.0」と表示されてしまう…というのが不具合が生じていたのでメーカーに連絡して点検に来てもらいました。
液晶表示の問題だけならたいした問題ではないのですが、そのまま洗濯を開始すると必要以上に時間がかかってしまううえ「U13」エラーの発生頻度も高くなるので1年間のメーカー保証期間内である今のうちに見てもらうことにした次第。
ただ、この事象は駄目な時は何度電源を入れ直すなどしても駄目なのに、翌日になるとコロっと治ってたりするなど再現性に乏しいのが難点。サービスの方が試してみた時もちゃんと動いてしまったのですが、曰はく「音と振動がおかしい」とのことで念のため本体を分解して見てもらったところモーターの回転を伝えるベルトが切れかかっていた模様。「異常負荷がかからない限りこんな短期間でベルトが痛むことはない」とのことで念のためモーターも一緒に交換して貰い作業終了。
「点検」名目で来てもらっているのに交換用モーターまで用意して持ってきているあたり「騒音や振動で苦情が多い機種のようなので、修理・点検のタイミングで対策部品に交換してるのかな?」と邪推してしまいますがこちらとしては問題が解消すればOK。
さっそく試運転してみたのですが今までより静かになっていてビックリ。脱水時の騒音も劇的…とまではいかないものの、これまでより幾分静かになって振動も抑えられています。
「U04」エラーに対応した改良とダンパー交換(2015-07-13)
予備回転中の急停止や「U13」エラー頻発のため4月にベルトとモーターを交換してもらったばかりのパナソニック製ドラム式洗濯乾燥機『NA-VX7300』ですが、今度は乾燥中に「U04」エラーとなり運転が中断されるという事案が連続して発生。
「U04」は乾燥フィルターの目詰りを意味するエラーコードのようですがフィルターの埃は毎回取り除いてますし、モーター交換直後に比べ振動や騒音が大きくなってきてもいるのでエラー内容は違えど前回と同じようなトラブルだろうと思いメーカーに連絡。
翌日来てくださった作業員の方は到着するなりフィルター周辺を分解し始めなにやら新しい部品に交換。話しによると着脱可能なフィルタをすり抜けた微細な埃が本体に直付された「乾燥フィルター(奥)」に詰まりやすく「U04」エラーの主な原因となっているそうなのですが、こちらのフィルタは着脱が不可能なうえ取説に従って「絞ったタオルなどできれいに拭く」などすると埃がフィルタの向こうに移動してどうしようもなくなる…といった問題があったため最近になって対策部品が用意されたとのこと。
をぉ…、フィルタが取り外し可能になってる!これまでより手入れしやすくなっていい感じ。「取扱説明書と一緒に保管しておいてください」とのことで差分のマニュアルも用意されています。
裏面には今回追加となったフィルタの部品型番と価格(税抜500円)のほか、対応機種が記載されていますがこれによるとNA-VX7300以外にも『NA-VX9300』『NA-VX5300』『NA-VX3300』『NA-VX8200』『NA-VX7200』『NA-VX5200』『NA-VX5100』『NA-VX3100』『NA-VX7000』『NA-VX5000』『NA-VX3000』などが今回の改善部品に対応する模様。パナソニックのドラム式洗濯乾燥機をお使いの方で「U04」エラーの頻発にお悩みの方は一度メーカーにご相談されてはいかがでしょうか。
なお、本体の振動と騒音についてはダンパーの交換をしてもったところ騒音と振動は大きく軽減しました。ダンパーの取付に問題があったことが根本原因のようなので今回の対応で再発は防げるだろうとのこと。
本来なら商品のトラブルは出ないに越したことはないのですが、きっちり改良部品を用意しているあたりはパナソニックらしく好感が持てます。他社製品に比べ割高感のある同社の製品ですが、こうした日頃の対応を見ていると次買う時も…と思っちゃいます。
風呂水吸水トラブル対応(2020-11-04)
うちのお風呂のバスタブと洗濯機の設置スペースとの間にはLIXILの「洗濯用ふろ水利用システム」が備わっていて、床下の配管を経由して容易に残り湯の吸水が出来るようになっているのですが洗濯乾燥機に内蔵されたポンプがうまく吸い上げ切れなくなっている様子。
内蔵ポンプが壊れたか、あるいは洗濯用ふろ水利用システムが詰まったか…どちらに転んでも修理費用は高くつきそうだと諦めかけていたところ内蔵ポンプに繋がる風呂水吸水口に挿さっているホースホルダーのあたりからシューシューと空気が漏れるような音を確認。
ホースホルダーを取り外して確認してみるとゴム製のOリングがプラスチックのように硬化してしまっており、これが元で配管内の空気が抜けきれず水を吸い上げ切れなくなっていた様子。保管していた付属品の中に幸い同型のホースホルダーが使われているものがあったのでそこからOリングのみ移植してみたところ無事に復活!ほっ。
とはいえ今回交換したOリングも製造されてから同様の月日を経過しておりあまり長くは持たないだろう…と思い、サービスパーツとして販売されている『洗濯機用 Oリング(AXW257-9MA0)』をヨドバシで入手。こちらは予備として保管しておこうと思います。
「U14」エラーで給水弁交換(2021-05-28)
運転後ほどなく”給水出来ない”旨を表す「U14」のエラーで停止する事象が数日前から発生。
ドアを開閉したり電源をON/OFFすることで一応再スタートは出来るものの、やはり給水がうまくいっていないせいかすすぎの過程で柔軟剤が投入されず洗剤ケースの中にそのまま残っている状態。おかげで乾燥後の洗濯物はパリっパリ…。
運転開始直後に洗剤ケースを外してこちらを経由する水の流れを覗いてみると、チョロチョロとかろうじて水は出ているものの明らかに水量が足りていないのが見て取れます。
原因は洗濯機のトラブルでは比較的ありがちな給水弁の故障かな…。給水弁自体はそれほど高い部品ではないようなので取り寄せて自分で交換することも考えましたが、到着までに10日ほどかかる模様。そんなに待てなかったので大人しくパナソニックに連絡して修理にきてもらいました。
原因はやはり給水弁で間違いなかったようでそちらを交換。ついでに、最近パッキンの隙間に水が溜まりやすくなっていたので排水経路の掃除までしてもらって作業は1時間半ほど。かかった費用は出張料・技術料込みで約15,000円でした。
交換後は明らかに給水音の勢いが違っていてまるで別物のよう。今回「U14」エラーが出るようになる前もここまで勢いはなかったので、実は随分前から給水弁は調子が悪かったのかもしれません。