子供のイベント事や屋内でのポートレート撮影に於いて「三脚を設置するスペースはないけど手振れが気になるんだよなぁ」というシーンに出くわす機会が増えてきたので一脚を導入することにしました。
カメラの重みを支え上下ブレを防ぐ役目を担うものだけに華奢すぎてはグラつきやたわみが大きくあまり意味がないので、一脚としては少々重めながら手頃な価格で評価も高い『Manfrotto Elementアルミ一脚』を購入。
この商品、国内での販路はネットに限定されているらしく店頭で現物を確認出来ないのが気掛かりではありましたが、結論から言うとなかなか良い商品でした。
パッケージの中身は一脚本体のほか交換用のスパイク、六角レンチと簡易な冊子。
取扱説明書的なものは付属していませんが、基本「取説ガー」なレベルの方が一脚に手を出すことはないでしょうしネット専売品でもあることからその辺は割り切ってコストを抑えているものと思われます。
5段伸縮タイプで縮長41.5cmとコンパクトながら、最太部のチューブ径は31mmと骨太な作りで最大耐荷重も15kg。ウレタンのグリップやストラップも付いていており、登山に携行すれば普通に杖代わりとして使えそうです。
マンフロットといえばレバーロック式のイメージがありますが、こちらはナットロック(ツイストロック)方式。レバーロックは伸縮に手間がかかるうえ緩みも生じやすいのでこの辺りもこの一脚を選んだ理由の一つ。
個人的にこちらの方が展開や撤収が楽で好みです。
一脚側から出ている雲台取付けネジは1/4インチネジ(細ネジ)なので、雲台を介さずに直接カメラを取り付けることが可能。
雲台取付け部をばらしてネジを反転させると3/8インチネジ(太ネジ)に変更することも可能なので、一部の海外製雲台を使用する際に変換ネジを噛ませる必要はありません。
なお、マウント部には同社の雲台との組み合わせで利用可能な緩み防止用のネジを備えており、必要に応じて付属の六角レンチで調整します。
石突はゴム製ですが、付属のスパイクに変更することも可能です。この部位はマンフロットの独自規格のようなので、摩耗したり紛失したりした場合は純正品に頼るほかなさそうですが石突くらいなら出費は知れてるのでよしとしましょう。
最伸高は150cmで身長約178cmのわたしの顎くらいまであり、これに雲台やカメラ自身の高さを加えるとアイレベル超え。一脚は必ずしも垂直に立てて使うとは限らないので、これくらい余裕があると安心です。
撮影対象によっては一脚に雲台を付けない方が良いこともありますが、着脱の手間を考えるとクイックシューに対応した雲台かクランプはあった方が良いだろうと思います。生憎適当なものが手元になかったのでこの辺りは追々対応を検討しようと思います。