2016年に購入し5年以上に渡り愛用しているオーディオテクニカの開放型ヘッドフォン『ATH-AVA500』ですが、電子ピアノに繋いで使用する際に3.0mと長すぎるケーブルを椅子で踏んでしまうことも多く断線が原因と思しき症状が出始めてしまいました。
もともと手先は器用な方なのでケーブル交換くらいお手の物ですが、どうせ弄るのならばとリケーブル(任意のケーブル交換可能)対応な形に改造して利便性の向上を図ることにしました。
分解・改造
ATH-AVA500のケーブルは左側ハウジングからの片出し設計なので、そちら側のイヤパッドを取り外してハウジングを開封。ハウジングは4つのネジで止められているだけなので精密ドライバーがあれば容易に分解することが出来ます。
ハウジング内で新たに取り回せるだけの長さを残して古いケーブルを切断、ブッシュも取り除きます。
ケーブルの外側被膜を向くと赤(R)・青(L)・無色(GND)の細~い3色のエナメル線が出てくるのでライターで先端を軽く炙って芯出し。リケーブル化に向け別途用意しておいたマル信無線電機製の『3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074N』に結線・はんだ付けしていきます。
はんだは自宅にストックしてある『音響部品用はんだ(SD-65)』を利用しました。
…なんて軽く書いてますが、最近細かい作業をするのにピントが合わなくなってきたうえ、エナメル線の被膜がハンダの熱では解けないタイプということに後から気づいて結線しなおしたりしたのでかなり苦戦しました(苦笑)。
ショート防止を兼ねて結線部をホットボンドで補強したら、元々ケーブルが通っていた穴にステレオジャックを取り付け。先端のリング部で挟むみ込む形で締め込むだけで固定します。あとは逆の手順でハウジングを組み戻して作業完了。
もともとこういう仕様であったかのような仕上がりです。
利便性のみならず音質も向上
折角リケーブルに対応したのでケーブルは少し良い物を用意しようと思ったのですが、大手ブランドの物で1.5mくらいのちょうど良い長さのものを見つけきれなかったので当面の繋ぎとして『Anker 3.5mm プレミアムオーディオケーブル』を用意。
リケーブル対応になったことで余計な接点が増え音質面ではマイナスかなと思っていたのですが、コスト重視の元来のケーブルより多少はしっかりしたケーブルに変わったことで音の解像度が格段に向上。
苦労して作業した甲斐がありました。