2年半ほど前にジョギングやジムでの運動のお供として購入したShureの『AONIC 215, Gen2 完全ワイヤレス高遮音性イヤホン(第2世代)』でしたが、昨年末頃Bluetoothまわりに問題が生じ接続が極度に不安定になっていたことに加え、もともとグラつき気味だったMMCXコネクタ部が根本から折れてしまったこともありやむなく廃棄。
同製品は充電ケースのトラブルや接触不良による充電の問題などでも当初苦労させられたため、気持ちよく利用できたのは通算半年程度。こうした経験からBluetoothイヤホン全般に不信感を抱いてしまう結果となってしまいましたが、ちょうど期限切れ間近のGoogleストア用クーポンが余っていたので、代替として『Pixel Buds A-Series』を購入。これでワイヤレスイヤホン生活を仕切りなおすことにしました。
初期トラブルと交換対応
Googleストアに在庫がなかったのか、注文から1ヵ月ほどかけてようやく届いたPixel Buds A-Seriesでしたが、早々にトラブル発生。
手元のPixel 6aでペアリングを試みるも、左側のイヤホンが一切認識されず。サポートに連絡しても「そんなはずはない」といった感じでスムーズに交換に応じてもらえませんでしたが、別のスマホでも同様の事象が再現されたことでようやく初期不良認定。新しいものを送ってもらいようやくまともに利用できる状態が整いました。
えっと…わたし、Bluetoothイヤホンの一族に恨みでも買うようなことでもした?(苦笑)
開封とセットアップ
Pixel端末と同様にPixel Buds A-Seriesのパッケージもシンプルでスタイリッシュ。
イヤホン本体がセットされた状態の充電ケース、USB-C充電ケーブル、イヤーチップにクイックスタートガイドが内容品として収められています。
Pixel端末との組み合わせての利用であればセットアップは驚くほど簡単。Fast Pair機能によりイヤホンをケースから取り出すだけで自動的にペアリングが完了するうえ、追加でアプリケーションをインストールすることなく音質設定やファームウェアアップデートが行える点も非常に便利です。
音質や遮音性、使用感
Pixel Buds A-Seriesの音質は、価格の割には良好です。少々わざとらしさはあるものの設定次第で低音はしっかり出せますし、中高音域もクリア。しかし、イヤホン本体の形状の割に遮音性は皆無なので真剣に音楽を楽しむには不向きです。少し音量を上げればそれなりに音漏れもするので公共の場での利用も注意が必要。ただし、この音通りの良さは散歩やジョギング中などで使用する分には安全性の面で寄与しますし、通話時なども自分の声が籠らず快適というメリットにも繋がるため活用シーン次第で評価は大きく変わってくるでしょう。
装着した際のフィット感は抜群。耳に突っ込んでさらにアーチで固定するうえ、イヤホン本体も軽量なので激しい運動をしても外れにくく長時間の使用でも耳が痛くなりにくい設計になっています。IPX4相当の防水性能を備えるので、雨に降られたり汗をかいても心配ご無用。ただし、雨や汗で湿った髪やタオルがタッチセンサーに反応してしまって再生中の音楽が一時停止されてしまうケースが度々見られたので、必要に応じタッチ操作は無効にしておいた方が良いかもしれません。
バッテリー持ちも案外良好です。スペックシートによるとイヤホン単体で約5時間の再生、充電ケースを使用すると合計24時間の使用が可能となっていますが、実際にはもう少し長く再生出来でそうな感じ(厳密に計測は出来ていません。)。急速充電にも対応していて、15分の充電で3時間再生が可能な点も大変便利です。
さいごに
私が最初に遭遇した片側のイヤホンが認識されないといった不具合報告がネット上には少なくなく、そうした事態にいつまた遭遇するかもしれないという不安はあるものの、『Pixel Buds A-Series』はその価格やGoogleエコシステムとの統合といった点で悪くない選択肢です。
わたしと同様にジムでの利用などカジュアルユースがメインで既存のBluetoothイヤホンの信頼性や安定性に不安や不満を感じている方にとっては、「繋ぎ」として悪くない選択肢だと思います。