かねてから度々話題になっていたMacintoshのIntelプラットフォームへの移行がWorldwide Developer’s Conference(WWDC)基調講演の場に於いてついに正式にアナウンスされました。
約1年後に最初のIntelベースのMacintoshをリリースし、2007年末までにはすべてのMacintoshがIntelベースに移行するとのこと。古くからPCに触れてきた人間にとって今回の発表は歴史的なものであるといっても過言ではないでしょう。
IBMの提供するPowerPCプロセッサを長年採用してきたAppleですが、ここ数年はPowerPCの開発速度が低下し消費電力の効率化も進まなかったためAppleは新製品のリリースが遅れがちになっていました。一方でIBMはソニーや東芝と組んでPlayStation 3向けにCellプロセッサの開発を進めるなどしていたのでAppleとして面白くなかったのかもしれません。まぁ、Mac OS XがUNIXをベースに設計されていることを考えると、随分前からApple内でIntelへの移行準備を着々と進めていたのは事実でしょう。
ハードスペック的に遅れをとってきたMacintoshも、これでMicrosoft率いるWindows陣営と同じ土俵に乗ることになります。Appleの動き次第では、現在Microsoftの独占状態となっているOSのシェア争いに大きな変革がおきることも想定されます。この中でAppleは勢力を広げることができるか、それとも衰退の一途を辿るのか。面白くなりそうです。