先日、ロジクール製ワイヤレスマウスのフラッグシップ『Performance Mouse M950』を購入しました。
自宅の『HP EliteBook 8460w Mobile Workstation』には以前デスクトップPCで使っていた有線の『IntelliMouse Explorer』を接続して使用していたのですが、ノート型端末の機動性を阻害しないようドッキングステーション側のUSB端子に接続していたため移動先にマウスも持ち出す際はドッキングステーションの裏からケーブルを抜き挿しする必要があり非常に面倒でした。また、ドッキングステーションへの通電が行われていない時はそこに接続したUSB機器が動作しない仕様になっているため、本体のバッテリーを長持ちさせるべくたまにドッキングステーションへの給電を切るとその間マウスが使えなくなってしまい非常に不便な思いをしていましたので、こうした事態を打開すべく今回購入したのがこの製品です。
通常、ワイヤレスマウスはバッテリーを長く持たせるべくスキャン性能や応答速度を落としているため、有線マウスに比べると正確性や追従性に劣ります。こうした理由からワイヤレスマウスは細かい操作を必要としない初心者や携帯向けの製品が大半なのですが、このM950はハイスペックな有線マウス並の性能を追求。バッテリーの持続時間は最大1ヶ月程度と短いものの、グラフィックスやゲームなど繊細な操作が必要とされるシーンに於いても使用できるパフォーマンスを備えたデスクトップ向け製品に仕上がっています。
本体はエルゴノミクス(人間工学)に特化した右利き専用デザイン。親指側が大きくせり出した形状で手に馴染みやすく、長い時間使っていても疲れにくくなっています。この独特な形状から一見かなり大柄に見えますが、従来のIntelliMouse Explorerと並べてみるとほとんど変わらず、特別大きいわけでもないことがわかると思います。
スタイリッシュなデザインはさることながら質感も高く、手のひらが触れるプラスチック部はサラっとしたマット調。サイドはロジクールお得意のラバー仕上げで滑ることなくしっかりホールドできます。
使用するバッテリーは単3電池1本で標準でeneloopが1本セットされています。マウスの前方にはスマートフォンの充電などにも使われているmicroUSB端子が備えられているので付属のACアダプタとUSBケーブルを使ってコンセントから充電することはもちろん、PCのUSB端子と接続して有線マウス状態で充電しながらマウスを使用することも可能です。場合によってはeneloopを取り出して専用充電器(別売)を使って急速充電することもできますし、外出先などではアルカリ電池を使用することもできるなど様々なシーンに対応することができます。
バッテリーの持ちに関しては先述の通りカタログスペックでも最大30日と短め。仕事で1日フル活用していると10日ほどで切れることもありますが、ホイールを押下することでマウスのLEDインジケーターが光って電池の残量を確認できるので時々チェックして状況に応じて充電やバッテリー交換を行えば忙しい最中に突然使えなくなる、といった事態は避けられます。いくらハイスペックとはいえ、ちょっと短いような気もしますので次の製品ではバッテリーを単3電池2本に増やすなどして頂きたいところではあります。
今回ワイヤレス化にあたりこだわった要素のひとつ、レシーバ。うちの8460wは左側にUSB3.0ポートx2、右側にUSB2.0ポートx1とeSATA/USB 2.0コンボポートx1が配置されているのですが、高速通信が可能なUSB3.0ポートをマウス程度に使用するのは勿体ないので右側のeSATA/USB 2.0コンボポートにレシーバを接続しています。マイクロソフト製ワイヤレスマウスに付属するレシーバと違って、ロジクール製マウスのレシーバはこんなに小型なので右側につけておいてもマウスが当って邪魔になるようなことはありません。
最後に。現在、M950のような有線並の性能を持ったワイヤレスマウスというとこの製品以外に選択肢がありません。発売から3年近くが経過する製品ですのでモデルチェンジに期待する一方、今後はもうひとつのマウスメーカーの雄マイクロソフトも加わって高い次元での競争が展開されることを望みます。