6月まで暮らしていたアパートではAV機器を繋ぐコンセントをパナソニック電工製『WN1512K』に交換するなど可能な範囲で電源回りに気を配っていたものの、接地工事までは行っていなかったのでAVアンプ『AVR-3311』などは本体に付属していたアースピンの無い2ピン仕様の電源ケーブルを利用していましたが、新居の方にはオーディオ用に独立接地を施したコンセント(こちらもWN1512K)をあらかじめ取り付けてもらっているので、これを活用すべく電源ケーブルもアース極付きの3ピン仕様のもを用意することにしました。
この手の商品は上を見ればキリが無いので予算を1万円前後に定め、その中から1m前後の長さで取り回しに優れたも…という条件でAudioQuestの『NRG-X3』を選定。
導体にロンググレイン・カッパー(LGC)を使用し、冷間圧接による結線を行った商品ながら長さ90cmで実売8,000円前後。国内ブランドの商品に比べ割安なこともあり「高価な品こそ正義」といった風潮の強い日本のオーディオ市場ではそれほど目立っていませんが、海外では抜群に評判の良いブランドだけに効果のほどに期待。
帰宅後さっそくAVアンプに接続し、軽いエージングの後で視聴をしてみると音の解像感が格段に向上していてビックリ。ダブつき気味だった低音も落ち着いてバランスが良くなったような…。これが導体品質による効果か、単にケーブルが太く短くなってノイズが混入しにくくなっただけなのか要因の切り分けまでは出来ませんが、わたしの惰耳でも壁コンセントの交換と同じくらいのインパクトを感じ取れます。
電源まわりの環境を変えることによる変化はどちらに転ぶか分からないケースも多いのですが、今回は確実に良い方向に向いてくれたようで大満足です。
偽造品にご注意を
海外で人気の高いAudioQuest社のケーブルですが、偽造品が多く出回っているようですので正規の販売ルート以外で入手される場合は十分にご注意ください。(某オークションなどはかなり危険なようです。)