リビングに設置したテレビやハブなどの機器への電力供給用として20年近くに渡って使用してきたオーディオテクニカ製のノイズフィルター内蔵電源タップ『ATC-NF62』でしたが、配線器具にも寿命があり場合によっては出火などに繋がることもあるのでいい加減に交換することにしました。
4年ほど前にも同じことを考えてAPCの雷サージ+ノイズフィルター内蔵の電源タップ『SurgeArrest Essential 雷ガードタップ P6-JP』を購入したのですが、結束バンドなどを買い揃えてから綺麗に配線し直そうと思い一旦外してしばらく寝かせているうちに誤って破棄したらしく行方不明に…(汗)。
あらためて代わりとなりうる製品を探してたものの、ノイズフィルターの有用性があまり認知されていない日本では選択肢が年々狭まるばかり。Amazon.co.jpでもロクなものが見つからなかったので海外からの取り寄せも検討したのですが、対応電圧の違いやPSEマークの絡みもあり断念。そんな折、国内のAPCがP6-JPの後継にあたる『SurgeArrest Essential 雷ガードタップ PE66W-JP』なる物を販売していることを知り同社の公式通販サイトで注文してみました。
硬派な雰囲気だった前モデルから一変し、シンプルで垢ぬけた雰囲気になったPE66W-JP。
最大サージ電圧は60,000Vで変わりませんが、エネルギー耐量は510J(ジュール)から1,080Jへと大きく強化されておりプロテクト能力は増しています。
本体部は実測で長さ28cm弱。
雷サージとノイズフィルターを備えた電源タップというとデカい法人用途向けばかり…という現況下にあって、家庭にも導入しやすいこのサイズ感は貴重です。
オーテクのATC-NF62と比べると幅・長さとも一回り大きめ。
長さに関しては個口数の違い、幅に関してはAPC側の事情(世界で製品展開を図るにあたり、国によって異なるプラグ形状のうち最も大きいものに合わせて設計せざるをえないため)が影響しているものと思われますがこの程度なら特に問題はないでしょう。
裏側は明るいグリーンの配色。電源タップを目に付く場所に置かざるを得ない場合でも、このデザインなら野暮ったくなくて良いのでは?
ケーブルの長さは1.8m。ATC-NF62は2.0mを謳いつつ実際にはもっと長く、持て余し気味だったのでちょうど良い塩梅。ノイズ対策のためケーブルは割としっかりした物が使われていますが、取り回しに困るほど固くはありません。
電源プラグは二極でL型。個人的には三極の方が良かったかも…ですが、こちらの方が一般的には使い勝手が良く無難な仕様でしょう。
さっそくタップを交換しローボード回りのデジタル機器を接続。ノイズフィルターの存在もさることながら、強化された雷サージは落雷被害が増える夏場に向けて心強さを覚えます。
一般家庭での使用も考慮したノイズフィルター付きの電源タップは今となっては貴重な存在。インバーターやスイッチング電源などノイズ源になりやすい機器が身の回りに増える一方、コスト削減の煽りを受けてそのあたりの対策を疎かにするメーカーも多いのでこのようなアイテムの存在は本当に助かります。