作業効率の向上とストレス軽減のためPCと組み合わせて使うマウスには拘っていて、自宅では『MX Master MX2000』、職場でも『パフォーマンスマウス M950t』とその時々のロジクール製ハイエンドモデルを購入し使用しています。
人間工学に基づいたエルゴノミクスデザインや高精細なレーザーセンサー搭載で両者とも操作性は申し分なかったのですが、M950tはバッテリー容量が少なく毎日の充電が欠かせないことに加え、どちらも充電端子がmicroUSBなのでスマホなどで使うUSB Type-Cケーブルとは別に旧規格のケーブルを持ち歩かなければならないことなどを若干面倒に感じはじめたので、思い切ってUSB Type-C端子を備えたロジクールの現行ハイエンドマウス『MX Master 3』を導入してみました。
外観チェック
早速、MX Master 3を開封。
MX Masterの初代にあたるMX2000では扉付化粧箱の立派なパッケージが採用されていましたが、MX Master 3は随分シンプルになりましたね。
内容品はマウス本体、Unifyingレシーバー、充電用USBケーブル(USB A to C)と簡易マニュアル。
側面に流線形のラインを施した新意匠とスチール製のホイールがシャープな印象を与えます。
手のひらが触れる部分は梨地加工が施されており、M950tや旧MX Masterより手触りは良好です。
ロジクールのハイエンドマウスとしては初めてUSB Type-Cが採用されています。
折角なのでM950t、MX Master MX2000、MX Master 3を並べて比較。
こうしてシルエットやボタンの配置を見比べてみるとMX Master 3のデザインは旧MX MasterよりもM950tの遺伝子が色濃く影響しているよう。
とはいえ一回り大きくなって扱いやすそうになったサムホイールなどを見るとハイエンドたるMX Masterの系譜もしっかり感じられます。
ちなみに、充電中はサムホイール脇のLEDが緑色に点灯。
従来のMX Masterは3つのインジケータが用意されていましたが、MX Master 3では1つに纏められ色の変化で状況を確認できるようになっています。
変わらない使い勝手と着実な進化
MX Master 3は過去のロジクール製ハイエンドマウスから大きく形状が変わった訳ではないので、使い始めから違和感なく手に馴染みます。
搭載するDarkfieldレーザーセンサーの解像度は初代MX Massterが1,000dpiだったのに対し、MX Master 3は4,000dpi。トラッキング性能は段違いでこれまで反応が鈍重だった厚手の透明ダイニングマットの上でもMX Master 3なら何不自由なく操作出来るようになったのにはちょっと驚きました。
従来のMX Masterシリーズに比べ4gほど軽くなっているのですが、長時間マウスを握った場合にこの僅かな軽量化が負担軽減に大きく寄与しているように感じます。マウスソールの滑りも良くハイエンドの名に恥じない使い心地。
また、これまでのMX Masterシリーズのマウスといえばスクロールホイールの回転速度に応じてラチェットモードから抵抗のないフリースピンモードに自動的に移行する「SmartShift」が最大のウリでしたが、MX Master 3ではこれが「MagSpeed」に進化。
MagSpeedではラチェットモード時のコリコリした感触は指先に伝わるものの音はほとんどせず静粛性が格段に向上しています。これなら静かな場所でも気兼ねなく使用することが出来そうですし、メカニカルなSmartShiftから磁力を利用したMagSpeedに機構が変わったことで耐久性の向上にも繋がることも期待されます。(うちの初代MX MasterのSmartShiftは速攻で壊れましたからね…)
専用アプリ「Logicool Options」を使用すればMagSpeedの感度やボタンの割り当て、複数のPCをまたいだマウス操作を可能にする「Logicool Flow」の有効化などを行うことが可能。
専用アプリは便利ですが、別のマウスを繋いだ端末を使用する際に戸惑ってしまうのでほどほどに…。
バッテリーの持ちは使い方次第で大きく変わりますが、フル充電から5日ほど仕事でゴリゴリに使っても5割以上残っているようなので充電の頻度はかなり減らすことが出来そうです。
まとめ
1万円を超える価格に見合った高い質感と性能を誇るロジクールのハイエンドマウス『MX Master 3』。
MX MasterからMX Master 2Sに至るまでのデザインには否定的な意見も多かったようですが、今作はビジネス用途でも使いやすい意匠に立ち返るとともに堅実な使い勝手と着実な進化を享受出来る素晴らしいプロダクトに仕上がっています。USB Type-C対応のため充電ケーブルをスマートフォンなどと共用出来てデスク周りから一本余計なケーブルを排することが出来るというメリットは何気に大きいですし、もうしばらく続きそうなコロナ禍による在宅作業の効率アップにも繋がります。
メーカー保証も2年(昔は3年でしたけど…)と充実していますし、もし購入を迷っているのでしたら速攻ポチっちゃいましょう!