ゼンハイザー(SENNHEISER)社の指向性オンカメラマイク『MKE 200』。スーパーカーディオイド特性を備えた人気音響機器メーカーによるデジタル一眼カメラ・モバイル機器向けのこのショットガンマイクを『Nikon Z 30』での動画撮影時の音声品質向上用に入手しました。
Z 30を始めとした最近のカメラに内蔵されたマイクの音声クオリティは随分向上しましたが、映像の美しさに比べると物足りなさは否めません。また、内蔵マイクは指向性が無いため周囲のノイズを拾ってしまいがちで、没入感に欠ける動画になってしまうこともあるので『MKE 200』でそれらを改善し動画のクオリティを手軽にアップグレードしようという算段です。
軽量・コンパクトな『MKE 200』
パッケージに同梱されているのは『MKE 200』本体とウインドシールド、接続用ケーブルが2本と専用ポーチ、それに冊子類。
ウインドシールドは風切り音を低減するためのアイテムですが、サイズ的にもビジュアル的にもほぼ「まっくろくろすけ」ですね…(笑)。
本体にクローズアップ。
前面下部に用意された端子とカメラ側のマイク端子を付属のケーブルで繋いで使用するのですが、ケーブルはカメラ用の3極のものとスマートフォン用の4極の2種類があり誤って使用すると正しく機能しないケースが想定されるので注意が必要です。
下部は汎用性の高い標準コールドシューマウント形状となっているため、手っ取り早くカメラのホットシューに取り付けて使用することも可能。Z30に装着するとこのような感じになります。
また、一般的な1/4インチの三脚穴をきられているので手持ちの三脚に固定して使用することも出来ます。その際は3極もしくは4極の3.5mmステレオミニプラグを備えた長めのケーブルを別途用意しておきましょう。
感想
さっそく屋内での使用を中心に活用しているのですが、Z 30内蔵のマイクに比べて指向性が高くショックマウントも内蔵されていることもあり不要なノイズが入りにくく非常に好印象。動画を撮影しながら別のカメラで写真を撮影することも多いのですが、そちらのシャッター音も皆無…とは言いませんが気にならないレベルにまで低減されます。
MKE 200は周波数特性的にトーク重視のチューニングとなっているようで低域がやや弱くピアノの発表会などの音楽モノにはやや不向きな感はありますが、カメラの内蔵マイクを利用するよりは断然マシなので汎用的に使用することができます。
あまりコストをかけることはできないものの、一定レベル以上の音質向上を図りたいといった場合には有効な選択肢のひとつとなることでしょう。