オンライン会議が定着した中、マイク付きイヤフォンではマイクを口元に近づけなければならず、喋りながらタイピングをすることが困難という課題に直面しました。これに対処するため、ヘッドセットを導入することにしました。
ヘッドセットも多種多様で最初から自分の用途や目的にあった製品を見つけるのは困難そうだったので、コストパフォーマンスが高くそこそこ評価も良さげな『JBL QUANTUM 100』をお試しで購入することにしました。
開封
QUANTUMシリーズはゲーミングヘッドセットという位置づけなためか、比較的派手めのパッケージ。内容物はヘッドセット本体のほか、着脱式マイクとマニュアル類となっています。
実売3,000円台ということもあり大半がプラスチックで作られた所謂”安物”ですが、ビジネスシーンでも通用する落ち着いたデザインは好印象です。
イヤーカップの内側には分かりやすいLRの表記。
また、左側イヤーカップの下部には音量調整のダイヤルとマイクのミュートボタンも装備。
ダイヤルはクリック感がないタイプなので、誤って触れて最小設定になってしまい「音が出ない…」となりがちなのでその点は注意。
同じく左側イヤーカップに用意された2.5mm端子にマイクを挿せば利用準備は完了です。
使用感
同製品は40mmのドライバーユニットを搭載しており音のバランスは良好。『JBL ENDURANCE RUN』でも感じましたが、JBLはいい意味で価格に釣り合わない音を奏でてくれます。密閉型という性質上、低音が響きすぎなうえ音抜けも宜しくないため本格的な音楽視聴には向きませんが、息抜き程度に使用するのであれば問題はないレベル。
イヤーパッドのクッション性も十分なので長時間使用しても側頭部や耳が圧迫されて痛くなるようなこともなし。少しばかり蒸れやすい感じはありましたが、こちらはなんとか許容範囲。
リモート会議等での使用感については相手の声は比較的聞き取りやすいものの、こちらも密閉型という構造上の問題から耳を塞いだ状態で喋った時のように自分の声が頭の中で籠ってしまうためかなりのストレス。どうしてヘッドセットを密閉型にするかなぁ…。（好みの問題かもですが。）
まとめ
JBL QUANTUM 100は質感や装着感などにこだわりがある方やリモート会議などに特化した使い方を想定している方からすると不満があることも否めませんが、中高生のお小遣いでも手が届く手頃な価格ながらそこそこ良い音を再現出来て、ボイスチャット等にも利用できるエントリー向けヘッドセットとして見れば非常に良くできた製品です。
何かを購入する際は自分が使用目的とする用途や求める機能や性能をしっかりと把握することが重要ですが、はじめてのヘッドセットで何を選べばよいのか分からないという人にとってJBL QUANTUM 100は悪くない「踏み台」だと思うので、お悩み中であれば一旦これを買ってから次を考えるというスタンスでも良いのかなぁ…と感じました。
分解・改造で音抜けとマイク使用時の違和感改善(2023-05-13)
密閉型構造による音抜けの悪さとマイク使用時の会話のし辛さから、購入から1か月経たずして可燃ごみ行きも検討したのですが、折角なので失敗覚悟で半開放型へと魔改造してみました。
まずはマイクとイヤーパッドを取り外し。
イヤーパッドはマイナスドライバで軽くこじるだけで簡単に外せます。
次にハウジング部を分解。
分解できたらハウジングにピンバイスで穴をあけて音や空気の通り道を確保。
できることなら数か所に穴をあけたかったのですが、見た目も悪くなるし適当にやると左右で音のバランスが狂う可能性もあるので今回はJBLロゴの丸い部分だけをターゲットに通貫。あとは元通りに組み戻して作業終了です。
左右に一か所ずつ穴をあけただけですが、マイク使用中の違和感は大幅改善。音抜けの悪さも若干ながら改善されるなど、トライのし甲斐は確実にありました！