インプレッサ G4 納車2週間でのインプレッション

納車から2週間が経過した我が家のインプレッサ G4 2.0i-S。折からの黄砂と雨の影響でさっそく汚れはじめてますが、折角なので車が新しいうちに記念撮影を兼ねて簡単なインプレッションを残しておくことにします。

エクステリア

まずはフロントから。スバルの新しいデザインアイデンティティとなる大型ヘキサゴングリルと切れ長なホークアイ形状のヘッドライト、ボンネットやサイドに伸びるシャープなラインからなるフロントマスクが精悍なイメージを演出しています。デザインの方向性は現行レガシィと足並みが揃えられているものの、武骨さの際立つレガシィに対し低めに抑えたボンネット形状と適度なボディサイズを与えられたインプレッサはよりスポーティな印象に仕上がってます。

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今回わたしが購入したG4のボディカラーは「ダークグレー・メタリック」。いわゆる”ガンメタ”です。最初は無難にシルバーを選ぶつもりだったのですがたまたまディーラーに置かれていた納車待ちのシルバーのインプレッサSPORTがあまりにオヤジ臭く見えたので嫁の希望も踏まえたうえでこの色に決めました。ソリッドのグレーと違って泥臭さい雰囲気はありませんし、メタリックが光を反射するので周囲の明るさや見る角度によって色合いが変化する様はなかなか面白いです。黒ほどではないにしろこの色も比較的濃い色であることは間違いないので黄砂などの白浮きする汚れはある程度目立ってしまいますね。

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フロントガラスの上部に位置するのはスバルが誇る先進安全機能「EyeSight(Ver.2)」の要となるステレオカメラ。TVコマーシャルでは追突を防止する「プリクラッシュブレーキ」機能ばかり強調されていますが、利用者がEyeSightのメリットをより実感できるのは前方を走る車に合わせて全自動で速度を調整しながら追従する「全車速追従機能付きクルーズコントロール」の方。一定速度で走り続けるだけのクルーズコントロール機能は多くの車に実装されていますが、EyeSightを活用した全車速追従機能付きクルーズコントロールは前を走る車の速度にあわせて自動で加減速してくれるのでまったくペダル操作をする必要がありません。高速道路でロングドライブが格段に楽になるこの機能を使い慣れてしまうとEyeSight無しの車には戻れなくなってしまうかもしれません…。


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2.0i-Sの履くホイールは17インチでタイヤサイズは205/50R17 89V。乗り心地やタイヤの交換費用を考えると16インチホイールを採用する下位グレードの「2.0i」あたりで十分だったような気がしないでもありませんが、買っちゃったもんはしょうがありません(笑)。標準装着タイヤはダンロップが新車装着用としてメーカーに卸している「SP SPORT 2050」。SP SPORT MAXXシリーズをベースに作られたタイヤらしく高速走行時のロードノイズは煩くなる傾向にありますが、欧州車の乗り味を過分に意識したと思われるインプレッサの足回りには良くあってます。

ブレーキは後輪側にもディスクブレーキが採用されています。トヨタや日産などは徹底したコストダウンのため普及価格帯の車両のリアにドラムブレーキを採用することが多いのですが、現行インプレッサは排気量1.6Lの最下位グレードにもディスクブレーキが搭載されているので安定した制動性能を期待できます。他社に比べれば生産台数が遥かに少ないスバルだけに車種やグレード別にパーツを細分化するよりある程度統一を図った方が調達価格を低減しやすい為結果としてそうなっているだけなのかもしれませんが、少し車に詳しい人間からすればこれは大きな評価ポイントになろうかと思います。

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リアはフロントやサイドに比べるとややシンプルすぎる気がしないでもありませんが、G4は4ドアクーペ調のデザインを採用しているのであまり手を入れる余地がなかったのかな?

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今回うちの車にはオプションのトランクスポイラー(リアスポイラー)を取り付けてます。デザインや空力面での効用はさておき、立駐などで後方の壁との距離を気にしながらバックする際にその存在が指標となって距離感が掴みやすくなるのでスポイラーはわたしにとって欠かせない装備なのです。今回はナビとセットでバックモニターも付けてまらってますがあれで距離を把握するのは難しいですからね。

エンジンルーム・トランクルーム

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エンジンルーム。中央に鎮座する水平対向エンジンをはじめ様々な補機類が剥き出しでいかにも無骨なスバルっぽい印象。最近の他社の車のように遮音や遮熱のためのカバーで覆われていないのでエンジンブロックの低さや後方吸気のレイアウトがひと目で見てとれます。オプションで取り付けたSTIフレキシブルタワーバーは中央がリンクボールで連結された可動式のため従来のスタティック型のような分かりやすい剛性アップは感じ辛いのですが、購入前に試乗したフレキシブルタワーバー無しの車両に比べると走行安定性は確実に向上しています。

インプレッサ G4 納車2週間でのインプレッション

バッテリーはQ-85という大きなアイドリングストップ車専用品を搭載。これを見るとセリカに初期搭載されていた標準バッテリーが34B19Lだった…なんて恥ずかしくて言えなくなります(苦笑)。そしてよく見ると通常車の下に潜り込まないと見えないオイルフィルターがバッテリーの傍に…。さきほど調べてみたところ現行インプレッサに採用されているFB20型エンジンの開発にあわせてエンジンまわりの構造が見直されてフィルターがこの位置に移動したとのこと。廃油の処分が面倒で最近は自分でオイル交換することはなくなりましたが、ディーラーのサービススタッフの方にとってはメンテナンス性向上に繋がる良い改善なのではないかと思います。

トランクルームはAWDの駆動系が下に収まっているせいか極端な深さはありませんが奥行きは十二分に確保。460Lという容量はこのクラスの車両にしてはかなり大きい部類に入ると思います。

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一般的な国産ベビーカーに比べ大柄な『エアバギーココ』を載せてもまだまだ余裕があります。トランクルームの底はフルフラットで使い勝手が良い反面、急なブレーキやハンドル操作でトランクの中の荷物が暴れてしまう可能性があるので何らかの対策を考えた方が良いかも。ネットなどを固定できるフックの1つでもあれば良いんですけどそうしたものが何もないので悩むところです。

インテリア

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続けて車内。セリカ(SS-I)のステアリングやシフトレバーはウレタン製の質素なものでしたがこちらは本革巻。運転中常に触れている場所だけにこの辺の質感向上は満足度が高いです。ステアリングは電動パワステを採用しているせいか驚くほど軽いので駐車場での切り返しは楽ですが今だ右左折に違和感を覚えます。今度ディーラーで少しだけ重く調整出来ないものか聞いてみようと考えてはいるのですがさすがに無理でしょうね…。

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ステアリングの右スポークには全車速追従機能付クルーズコントロール関連、左下にはダッシュボード中央のインフォメーションメーターを操作するスイッチが用意されています。慣らし運転中のためステアリング裏のパドルシフトはまだほとんど使用していませんが1ヶ月点検が終わったらSモードと併せてバリバリ使ってやろうと思ってます。

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イグニッションまわり。メーカーオプションの「キーレスアクセス&プッシュスタート」を装着しているため、鍵穴の代わりに「ENGINE START/STOP」と書かれたボタンが用意されています。ちなみに…このボタンを見て気づく方もいらっしゃるかと思いますが、現在のスバル車はスマートキーシステムにトヨタやダイハツと同じアイシン製のものを採用しています。スバルは以前アイシンと目立った取引は行なっていませんでしたのでトヨタが筆頭株主になってから部品調達が見直されたのでしょう。

スタートボタンの横にはメーター照度調節用のダイヤル、その右にはVDCキャンセルボタン、その下の「A OFF」ボタンはアイドリングストップをキャンセルするためのスイッチ。シルバーの部分はETCのカード挿入口。注文時にETCの機種は特に指定しなかったので三菱製のものを取り付けてくれてましたが出来れば黒で統一して欲しかったところ。なお、うちのG4はメーカーオプションの「HIDロービームランプ」を装着しており、同HIDは自動で光軸調整を行ってくれるためヘッドランプレベライザーのダイヤルは付いていません。

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2.0i-Sはアルミペダルが標準装備で見た目スポーティな感じ。ペダルのサイズや配置、遊び具合にはメーカーや車種ごとに個性があって車を乗り換えてすぐは戸惑うことが多いのですが、幸いセリカとG4はその辺の感覚が似通っていたのでペダルワークに違和感を覚えることはほとんどありませんでした。

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ダッシュボードの中央にはマルチファンクションディスプレイ。時計や外気温のほか瞬間燃費・平均燃費・ 航続可能距離・連続走行時間・平均車速・クルーズコントロールの状況などをステアリングのスイッチで切替ながら表示することが出来ます。ここに表示されるリアルタイムな燃費状況を見ながらゲーム感覚で燃費改善を意識すると意外に楽しいです。

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センターパネルには今回選んだナビはディーラーオプションのSDナビ『Panasonic CN-S310WD』が収められてます。年度末のキャンペーンで安く取り付けることが出来たこのナビですが、正確にはCN-S310WDをベースにしたスバル専売用の『CN-S310WDFA』というのが正式な型番の模様。といっても違いはオープニング画面にスバルマークが表示されるかどうかの違いだけ?のようで本体フレームに印刷されている製品型番も「CN-S310WD」のまま。3年間の無料地図更新サービスも利用可能です。一応他社ナビと同様に「SDカードに入れたMP3ファイルが再生できる」ということにはなっていますが、著作権保護を名目にSDカードに対してPCからコピーしただけのMP3ファイルは再生できない仕様になっているので要注意。SDカードから音楽を再生するにはPanasonic製の『SD-Jukebox』と著作権管理機能に対応したカードリーダライタ『BN-SDCMP3』を別途購入する必要がありコストや使い勝手を考えると現実的ではありません。別売りのUSB接続ケーブル『CA-LUB200D』を使えばこんな煩わしい制限に縛られることなくiPodやUSBメモリからMP3を再生することが可能になることを知りさっそくこのケーブルを手配しているのですが、同じことを考えている人が多いらしく品薄が続いていて入手が困難な状況(涙)。Panasonicさん、お願いだからユーザに無駄な出費と不便を強いるこんな仕様は早く廃止してくださいな…。

走りの印象

実際に運転してみての印象ですが、乗り味は角のないソフトな印象。車高の低いスポーツタイプの車から乗り換えたわたしからすればフワフワしすぎる感が無くもないですが、段差による突き上げを適度に吸収してくれるので同乗者は快適に過ごせるのではないかと思います。ただ、代々見切りの良さが重要視されてきたインプレッサらしく今モデルでもシートポジションが高めに設定されているので、この足回りで山道を飛ばすと揺れ幅が大きく車酔いする人が多いかも…。

一方、この車を走らせていて感動するのはAWDならではの走行安定性の良さ。FF車はアンダーが出やすいため走行状態に応じてステアリングを切り込んでいくような運転を強いられますがAWDはオン・ザ・レールでフラつくこともないので安心してコーナーを走り抜けることが出来ます。

気になる燃費は一般道と高速道を7:3ほどの割合で利用して満タン法で11.5km/Lほど。リニアトロニックの初期状態であるエコモードでは100Km/hで流している時のエンジンの回転数は1,800rpm程なので高速道路道路を走っているとマルチファンクションディスプレイに表示される燃費はグングン向上していくのですが、うちの場合は毎日嫁が子供の送り迎えや通勤などで短距離移動を繰り返しているのでいくらエコを考慮した車といえどトータルでの大幅な燃費改善は難しいのかも。とはいえ、セリカでも同じような条件下で同程度の燃費を発揮していたので出来ればもうすこし頑張って欲しいところ。

走りに関する部分については人により感じ方の差が大きいのでこれ以上突っ込んだ記述をするのは避けますが、わたし自身は総じてかなり満足しています。わたしのように家族が増えるなどして車の乗り換えに迫られているけれども「ミニバンやコンパクトカーは勘弁。走りにも見た目にもまだまだコダワリたい!」という人に自信を持ってオススメできる一台です。

パワステ若干重くないすか?

軽くしたいんですが方法ないですか?

インプレッサ2.0is購入者さん
お…重たいですか?
軽すぎるということはあっても重すぎるなどという話しは聞いたことがないので、何かしら不具合があるのかもしれませんね。一度ディーラーに相談されてはどうでしょう?

納車して一週間です。

右左折するときはもうちょい軽いほうがいいですよね、ハンドル楽なほうが好きです。

自分のは2.0i-sですが、15インチに落とすしかないですか?

あと一昨日くらい前からシートに座った瞬間背中?の筋肉が痛くなります(;´・ω・)

姿勢は正しくしてるつもりです。

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