USB Type-Cに対応したデバイスの普及でレガシー規格となりつつあるmicroUSB。
充電速度やケーブルの汎用性で劣るmicroUSBに未来を見出すことはもはや不可能ですし、一部の機器のためだけに複数のケーブルを持ち続けるのも面倒なのでType-Cへの一本化を段階的に…ということで、2013年に購入した容量6,000mAhのモバイルバッテリー『cheero Power Plus 2 mini』の後釜としてType-CによるPower Deliveryにも対応した『Anker PowerCore 10000 PD Redux』を購入しました。
わたしにとって山行時や屋外撮影時がモバイルバッテリーの主な活用シーン。スマホの充電や撮影中に結露を防ぐためのレンズヒーターへの給電などが使途でバッテリー容量は大きいにこしたことはありませんが、ザックや撮影機材などヘビーな装備との兼ね合いで無駄に重たく嵩張るモバイルバッテリーは持ち歩けません。
そんなわたしにとって手のひらサイズの『cheero Power Plus 2 mini』はジャストサイズで長らく重宝していたのですが、6年半近い使用でバッテリーの劣化が否めなくなってきたのでこれに代わるアイテムとして目星をつけたのが『Anker PowerCore 10000 PD Redux』になります。
バッテリー容量10,000mAhで昇降圧に伴うロスを考慮しても容量3,000mAhのMoto G7 Plusなら2回はフル充電出来ます。
通常販売価格は4,000円強ですがAmazon.co.jpのタイムセールで3,000円前後にまで値下がりすることがあるので急ぎでなければそうしたタイミングを狙って購入しても良いでしょう。
付属品はUSB Type-C to Cケーブルと収納ポーチ。Amazon.co.jpには使用すると機器の破損や火災に繋がりかねない粗悪なC to Cケーブルも多く出品されているので別途購入するには注意が必要ですが、そうした心配をしなくて良いという点でType-C初心者にとってもおススメ出来るパッケージングだと思います。
cheero Power Plus 2 miniと同様に片手でしっかり握れるサイズ感ですがAnker PowerCore 10000 PD Reduxの方が高さ・幅・厚さとも少しずつ大きく、重量も30gほど重たくなっています。
そうはいっても十分に軽量・コンパクト。バッテリー容量6割増しでこれだけの差に留まっているのなら許容範囲。バッテリーも進化してるんですねぇ。
ちなみに…Anker製モバイルバッテリーの現行ラインナップに同じ容量10,000mAhの『Anker PowerCore Slim 10000』なる商品もラインナップされているのですが、あちらはカード型の形状で薄さに勝る反面フットプリントが大きいので常に胸ポケットに入れて持ち歩くなど特別な使い方を想定していない限りPD Reduxの方がおススメです。
用意されているポートはPowerDeliveryによる給電・充電に対応したUSB Type-CポートとPowerIQに対応した給電専用のUSB Standard-Aポートの2つ。
モバイルバッテリーの充電に際してはA to C変換ケーブルやアダプタを介した環境を利用出来なくもないのですが、バッテリー容量が大きく満充電までに恐ろしく時間がかかってしまうのでPower Delivery対応の充電器は別途用意しておくのが現実的。年末に購入した『Anker PowerPort Atom III Slim』を使って充電してみましたが、これならPower Delivery対応で充電もあっという間に終わりますし相性の心配も不要で安心です。
充電中の状況やバッテリーの残量は内蔵されたLEDで確認可能。充電中・給電中とも本体が熱くならない点やデリケートな機器向けに定電流モードを備えている点も良い感じです。
この先、旅の新たなお供としてバリバリ活躍してくれることを期待します。