AIスピーカー『Google Home』がやって来た

AIスピーカーが相次いで日本導入されるのに合わせて『Google Home』を購入しました。

Googleの音声アシスタント機能はNexus等の一部端末でも5月頃から使えているので特に目新しさがあるわけでもなく、どちらかというとPixel2Lへの買い換えの為に用意していた資金が宙に浮いてしまいったので振り上げた拳の持って行き場に困り思わず注文してしまった…というのが正直なところですが今後発展の見込める分野の商品であることは間違いないでしょうし、API連携など開発者が弄れる要素も用意されるようなのでそれなりに楽しみではあります。

今回、Google Homeはビックカメラの通販サイトで購入。『Amazon Echo』と競合するせいかAmazon.co.jpでは取り扱わない方針のようなので、第二世代『Chromecast』が貰えるキャンペーンを実施していたビックカメラを利用した次第。

ビックカメラでChromecastが貰えるキャンペーン

リビングのテレビには既に『Nexus Player』が繋がっているのでChromecastを使う予定はありませんが、いずれ役にたつ日が来るはず…。多分。

Google Homeの開梱と外観チェック

昨年末にローンチされた米国から約1年遅れで日本市場に投入されたGoogle Homeだけに、今更開梱の儀をやってもしようがありませんのでそこら辺は手短に…。

Google Homeパッケージ外観

底部に貼られた2枚のシールを剥がして日本語ローカライズされたスリーブを外し、真っ白な内箱の前面に用意されたタブを引っ張り上げれば本体がお目見え。

Google Home本体がお目見え

本体を取り出すとその下のスペースに起動までの手順を記した紙が数枚とACアダプタが納められています。付属品はこれだけ。

Google Homeと付属品

花瓶のようでもなく、ダルマのようでもなく…なんとも形容のし難い形をしたGoogle Home。製品というよりアート作品的な雰囲気です。大きさは男性の拳を二回りほど大きくしたサイズ感で決して小さくはありませんが、Amazon Echoと違って悪目立ちしない外観なのでさほど邪魔には感じない…はず。

Google Home本体外観

傾斜した天面はLEDの光が透過して動作状況を表すほか、タッチ操作でボリュームの調整なども行えるよう。左右2カ所に見える穴はマイク。

Google Home本体背面

本体背面にはマイクのミュートボタンが用意されており、呼びかけに応じさせたくない場合などに利用可能。また、本体に何らかの不都合が生じた場合はこのボタンを10秒程度長押しして本体を初期化することも出来るようです。

『Google Homeベース』と称されるスピーカーグリルを兼ねたメッシュ状の下部パーツはマグネットで固定されているだけなので、強めに引っ張れば簡単に取り外せます。

Google Homeスピーカー

本体スピーカーは前方に直径2インチのスピーカーユニットが1基、両サイドに同口径のパッシブラジエーターを装備。月末リリース予定の『Google Home mini』はパッシブラジエーター無しの40mmドライバ1基構成のようなので、音の出方に関しては相当な差がありそう。音声の聞き取り易さや音楽再生時の迫力ある低音を望む方は素直にGoogle Homeを選んだ方が良さそうです。

ACアダプタとの接続はL字型のプラグを本体の底から挿すという少しトリッキーな仕様。

Google HomeのACアダプタ接続

プラグを抜けにくくするためのアイディアだろうとは思いますが、ACアダプタが壊れた時に代替品の利用は難しそう。ACアダプタだけ販売してくれると良いのですが…。

使ってみる

Google Homeをコンセントに繋いだら、手元のスマートフォンに『Google Home』アプリをインストールしてセットアップを開始。Google Homeには一切触れる必要がなく、無線LANや所在地等の設定から音声登録に至るまで全てアプリ上で完結します。

セットアップが済んだらさっそく利用を開始。手始めに「OK Google、明日の天気は?」と尋ねると、「明日の〇〇町の天気は晴れ。最高気温は◯度…」と現在地点の天気予報を間髪をいれず返してくれます。このレスポンスの良さは素晴らしい。

アプリ側でデフォルトの音楽サービスにSpotifyを設定しておけば「OK Google、音楽をかけて。」の呼びかけに応じてSpotifyの音楽が再生され、「OK Google、ジャズに変えて。」でジャンルを替えることが出来ます。「OK Google、今日のニュース。」でNHKのニュースなども再生してくれますが、国内発表の場でアナウンスされていたradikoは年内対応予定だそうでもうしばらく待つ必要がありそうです。

なお、スピーカーの音は会話をやり取りする分には大変聞き取りやすいのですが、音楽を楽しむには低音が強調されすぎな感が否めません。どうしても気になる方は壁から離して設置してみたりパッシブラジエーターあたりをスポンジで覆うなどしてみると良いかもしれません。いつかイコライザー機能が実装されると良いのですけど。

次にNexus Playerを繋いだテレビとの連携を確認。しかし「OK Google、テレビを消して。」の呼びかけには応じてもらえず。テレビ側でHDMI CECの電源制御が有効になっていれば、うまく機能するはず…と思ったのですが、よくよく調べてみたところNexus PlayerやソニーのスマートテレビなどのAndroidTV環境には対応していない模様。YouTube動画をキャストするための「◯◯の動画を再生して。」にも対応していないようなのですが、「写真を見せて。」でGoogle Photoのキャストは可能でした。ちょっと謎な仕様ですね。

また、個人の声を聞き分けてアカウント登録しているユーザの個人情報には本人以外アクセスさせない「マルチユーザー」機能の確認も試みたのですが、こちらは上手く機能していないようでうちの子供や別でユーザー登録した嫁がわたしのタスクに普通にアクセス出来ています。別に聞かれて困る予定はありませんが、勝手に変なニックネームに変えて遊ぶのはやめてくれませんかね…(苦笑)。

なお、Google Home以外にGoogleアシスタントに対応したスマートフォンやタブレットが手元にあると、全ての端末が一斉に同じ回答を返してくる…なんてことはなく、Google Homeが優先して応える仕組みのよう。この辺りはよく考えられてますね。

今後の発展に期待

IT業界の雄Googleが満を持して送り出した製品だけあって、対応が難しいと言われる日本語の構文解析は極めて優秀です。

現時点ではまだ引き出しが少なく、少し突っ込んだ問いかけをすると「すみません、わかりません」や「お役に立てそうにありません」と返されるケースが少なくありませんが、そこはAI。今後利用者が増え、機械学習の礎となる統計データが増えていけば徐々に改善されていくはずですし、外部サービスとの連携が進めば利便性も劇的に向上することでしょう。

今後いかに生活の中に溶け込ませていくかが各社の課題となっていくわけですが、その点どこか無機質な感じの否めない「OK Google」という呼びかけやCVは改善されて然るべきかと。個人的には野島昭生さんに声を担当して頂いて「いくぞ KITT」の呼びかけに「はい、マイケル」と応えて欲しかったり…。(若い人には「何のこっちゃ」でしょうが。笑)

Google Home以外にもClova Wave、Amazon Echoなどライバルの多い市場ですが、互いに切磋琢磨してより良いものを目指して欲しいものです。

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